アデニアグラウカってかわいいよね!
ツートンの塊根部から直接蝶のような葉っぱが生えていてとてもキュート!
アデニアグラウカは和名を「幻蝶かずら」っていうんだ
でも、強剪定しないと上に伸びていく植物なんだよ
なにもしないであの形になるわけじゃないんだ!
でも、強剪定するといってもやり方がわからないし失敗したらやだな・・・
やってみたら意外と簡単!
結構強い植物みたいだし自分の好きな形にできたらもっと愛着が湧くよ!
そうなんだ!
それじゃやってみようと思うから詳しく教えて欲しいな!
この記事では塊根植物のアデニアグラウカの強剪定について書いています。
実際に強剪定をして、その経過から刺し枝するところまでを画像と合わせて解説しているので
これから強剪定をしようか考えている方の参考になるかと思います。
こんな疑問を解決
- アデニアグラウカの剪定する時期
- 剪定に必要な用具
- 剪定のやり方
- 切った後はどうするのか
この記事はこんな内容で進めていきます。
この記事の内容
こと
- 「ことぶろぐ」を運営
- アガベを中心に植物の育て方を発信
- アガベ・パキポディウムの育成歴3年目
- 現在100株以上の植物を育成中
- ブロガー
- アニメ・読書・筋トレ好き
剪定に必要なもの
グラウカを切るために使用したのはこちらです。
- アデニアグラウカ本体
- カッターナイフ
- ダコニール粉剤(殺菌剤)
- 筆
剪定なので剪定ばさみじゃだめなのか?と思いますがハサミだと切り口を潰して切断する形になってしまいます。
その点、ナイフやカッターのような刃物でスパッと切ることで断面を潰さずに切れるので自分はカッターを使用しました。
切った枝も刺し枝にする予定なのでなるべく切断面は綺麗に越したことはないです。
殺菌剤は切り口から雑菌が入り株が傷んでしまうのを予防するのに使用します。
切り口に直接塗ったりまぶしたりするので100円均一などで売っている絵の具の筆なんかがあるといいです。
切るとしたらどの部分がいい?
これに関しては人の好み次第かと思いますが、強剪定をする人はだいたい枝が伸びていないぷっくりとした塊根部から葉っぱが出ている姿が可愛くて剪定を考えていると思います。
なのでなるべく切る部分は塊根部のなるべく近くを切ると思いますがこの時、葉の出る部分を残しておく必要があります。
アデニアグラウカは前に葉を出していた部分から再度葉を出すようなので、今回切るのは塊根部近くの芽の出る部分を少し残して切ってみたいと思います。
実際に強剪定をしてみた
それでは強剪定してみたいと思います。
実施したのは2024年2月21日です。
なるべく塊根部からすぐのところで葉を出させて低重心に作り込みたいところ。
ここに、赤丸に葉を出す部分があるので赤線部分のあたりで切っていきたいと思います。
枝を手でおさえて、カッターで真横に切ります。
細いこともあってとても簡単にすんなりと切ることができました!
切っている感じは人参を切る感じに近いです。
ニオイも特になく、ユーフォルビアのような樹液がでることもありませんでした。
剪定後の処置
刃物で切断したら切り口に殺菌剤を塗っていきます。
自分はアガベの胴切りの際にも使用しているダコニール粉剤を使用。
ダコニール粉剤は農薬や劇物ではないのですが薬剤なので
- 防護マスク
- ゴーグル
- 手袋
- 長袖・長ズボン
などを身に着けて体に付着しないように注意してください
ダコニール以外ではトップジンMペーストも傷を塞ぐのにおすすめです。
ダコニールを塗ったらこんな感じになりました。
胴の部分と切った枝の部分はこのあと3・4日乾かします。
胴の部分はそのまま葉が出てくるのを待って、枝の部分は乾かしたあと枝刺しで育てていきます。
剪定する時期は2月くらいから
剪定をするのは新芽が出始める前の2月くらいに行うのが良いようです。
成長が始まってからの剪定だとせっかく成長のスイッチが入っていたグラウカが切ることにより成長が止まっちゃいますからね。
なので、動き出していない時に切ってしまうことで、芽吹きから成長を止めること無く育てることができるんですよ。
自分が剪定するにあたり、色々な方の剪定している時期を調べてみたら
初夏や秋頃に行っても問題なく成長しているくらい強い植物のようなので成長中の剪定も可能のようです。
剪定からの経過
剪定後の経過を見ていきましょう。
剪定後何日くらいで刺し枝できそうなのかも観察していきますね。
まずは剪定の次の日
切断面が乾いたためか維管束部分が少し縮んでいますね。
まだ早いと思うのでもう数日待ちます。
剪定後4日後
切ってから4日経ちました。
切断面はどちらも完全に乾いたので枝部分は刺し枝していきます。
剪定翌日より維管束部分の水分が抜けて隙間が開いてきました。
個人的にはそろそろ大丈夫そうだと判断したので切った胴部分はこのまま葉が出るのを待ち、
枝は用土に刺して発根させたいと思います。
刺し枝の前処理と刺し枝開始
乾いた切断面に発根を促進させるためにルートンをつけます。
殺菌剤のダコニールがついているためルートンをつけづらい、なので乾いた切断面を軽く濡らしてから筆などでまぶしていきます。
ちょっと落として土がついてしまいましたが、処理後はこんな感じに。
ルートンをつけたらそのまま土に植え込みます。
水やりをして刺し枝完了!
2月26日に刺し枝発根管理を開始しました。
ちゃんと発根するのかとても楽しみです!
刺し枝の管理
刺し枝は根っこのない状態なのでLEDや太陽光には当てません。
自分は用土に挿して管理するため、用土が乾かない様に2・3日に1度用土を濡らして暖かいリビングで管理しています。
これで発根してくれるといいですね~。
剪定後の株の経過観察
剪定してからいつどのような感じになったかを経過観察していきます。
成長具合の参考にしてみてください。
2024年3月6日(剪定から14日後)
剪定してから約2週間ほど経ち、3月6日になりました。
株の方は切り口が乾いてから剪定前と同じようにLEDライトに当てて用土が乾いたら水やりをしています。
すると、狙っていたところから葉が出てきました!
最近はまた寒い日が続いていたのですが室内無加温の環境でも問題なく葉が展開してきてくれました。
これからどんな風に伸びていくのかが楽しみです!
2024年3月15日(剪定から23日後)
日中の気温も少し上がってきたこともあり、順調に葉が出てきています。
いろいろなところから葉が出てきたのでみんな伸びたら葉が生い茂りそうですね!
たくさん光合成できるのでよく成長しそうです。
刺し枝のほうもポツポツと葉が出てきました。
こちらはリビングで比較的温かい場所に置いています。
抜いていないので根っこが出ているかはわかりませんが芽吹きは順調なようですね。
2024年4月24日(剪定から63日後)
結構間があいてしまいましたが剪定から2ヶ月経ちました。
育成環境は室内LEDの直下でサーキュレーターが回っているアガベと同じ環境で育てています。
4月上旬から少しずつ葉数が増えてきていましたが、ここ1週間で急激に片側の葉っぱが大きくなってきました!
LEDの当たり方なのかなと思って葉の小さい方と向きを変えてみましたが今のところは変わらず。
でも低重心な株から葉っぱが生えていてめちゃくちゃいい感じです♪
挿し枝の方も葉っぱが大きくなってきています。
ちなみに発根しているかどうかですが、水やりをするため鉢を動かした時に上の棚と枝先が思い切り当たるということがあったのですがポロッと抜けたりしなかったので発根していると思われます。
少し揺らしても抵抗があるしこのまま育ててもっと根を張らせていきたいところですね。
2024年5月19日(剪定から88日)
剪定から約1ヶ月半ほど経ちました。
葉っぱがもりもりと成長して塊根部が見えづらくなるほど茂ってきています。
塊根部があまり大きくないのに葉っぱが多いためか水切れをしやすくなってきました。
水分が足りなくなってくると葉が下がっていかにも元気がなくなります。
水切れのサインが出てきたらうちでは越水をして水分供給をしています。
水やりをしたけど風もあたっているせいかイマイチ足りていないみたいなのでこの方法をとっています
刺し枝も葉っぱが大きくなりはじめています。
上から出始めるのかと思っていたら意外と株元から葉っぱが出てくるんですね~!
これはある程度葉数が増えたら、その葉っぱの上でもう一度切ればまだ増やせるんじゃないかと思っちゃいますね!
とりあえず今年はこのまま様子を見て、楽しみは来年にとっておこうと思います。
まとめ|アデニアグラウカの強剪定は意外と簡単
この記事のまとめです。
2月くらいからがおすすめ
- アデニアグラウカ本体
- カッターナイフ
- ダコニール粉剤(殺菌剤)
- 筆
切るときは、前に葉が出ていた部分は残して切りましょう。
切った後は殺菌剤や切り口の保護剤を塗ってよく乾かします。
切った後に刺し枝をする場合、ルートンを塗って発根管理をしましょう。
刺し枝は発根するまで光には当てず、用土が乾かないようにこまめに水やりをしてください。
アデニアグラウカは塊根植物好きにとても人気がある植物です。
以外と強い植物みたいなので気になる方は入手してみて自分好みに仕立ててみてはいかがでしょうか?
きっとこのかわいいフォルムがとても気に入るかと思います。
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