「簡易温室ってどうなの?」
「簡易温室でアガベを育てれば冬は安心」
と思っているあなた。
簡易温室を使った冬のアガベ管理。
最大の敵は「寒さ」だと思っていませんか。
実は違います。
本当に怖いのは「蒸れ」です。
良かれと思って導入した簡易温室。
使い方を間違えると、アガベを「蒸し焼き」にしてしまいます。
寒さ対策のつもりが、逆にトドメを刺す。
そんな悲劇を防ぐため、「簡易温室の正しいハック術」を解説します。
- 「ソフトミニマル」の考えを発信
- アガベ・パキポディウムの育成歴3年目
- 自宅で321株以上の植物を育成中
- 一番好きなアガベは「吉祥冠錦」
- アニメ・読書・筋トレ好き
【致命的な弱点】簡易温室は40℃超えの「サウナ」になりやすい

まず、この事実を知ってください。
実は、簡易温室はリスクの塊です。
晴れた冬の昼間でも温室内は40℃超え。アガベが煮えるリスク高


画像のチタノタは、温室で閉め切っていたため蒸れと冷害で傷んだものです。
ファスナーを閉め切った温室。
中は高温・多湿でサウナ状態です。
外気温が10℃でも、温室内は余裕で40℃を超えます。

温室内のアガベは煮えた野菜と同じ。
アガベの組織は壊死し、二度と戻りません。
アガベは暖かすぎると「徒長」する

アガベは賢い植物です。
気温が15℃を超えると「成長期だ!」と勘違いします。
でも、冬の日差しは弱い。
結果、光を求めて葉がヒョロヒョロに伸びる。
これが「徒長(とちょう)」です。

一度伸びた葉は、もう戻りません。
閉め切った「無風」状態はアガベに大ダメージ

風がない温室内は、サウナ状態といいました。
では、閉め切った夜間の温室内はどうなると思いますか?
「えっ、多少は暖かいままでしょ?」と思いますよね。
残念ながら逆なんです。
夜間は外気より下がるほど冷え込む「放射冷却」が起きます。
放射冷却が起きる条件は、天気が良い・風が弱い・空気が乾燥の3つ。

閉め切った温室内はバッチリ条件が揃っています。
昼はサウナで蒸し焼き、夜は寒さで凍結。
2重のダメージでアガベは高確率で枯れます。
あなたのライフスタイルに簡易温室は必要かチェック!

全員に簡易温室が必要なわけではありません。
あなたの「管理スタイル」で決めましょう。
答えはアガベを冬どこで育てるかで決まる
判断基準はシンプルです。
- 一年中、外で育てるなら必要
→雨や雪、冷たい風を防ぐ「壁」がいります。 - 室内に置く場所があるなら温室は不要
→部屋の中なら、温度も光も安定します。
温室を買うお金で、LEDを買ってください。
「外管理派」で「ズボラ」な人にこそ、この後の管理法を推奨
簡易温室の1番ベストな使い方は、毎日朝に開けて夜に閉める。
あなたはそんなマメな管理、できますか?
仕事もあるし、絶対に無理ですよね。
だからこそ、「閉めない管理」を推奨します。
冬を越すために簡易温室以外に必要な3つのアイテム

簡易温室だけでは、アガベは守れません。
この3つをセットで用意してください。
- 不織布:夜間の冷気と霜を直接ガードする
- 緩衝材(プチプチ):ビニール越しの外気を和らげる
- 温度計:昼の暑さと夜の冷え込みを知る
1. 不織布:夜間の冷気と霜を直接ガードする
不織布は株にふんわり掛けるだけ。
株との間に空気の層ができ、体感温度が数℃上がります。
霜にも当たりません。
100均でも買える、コスパ最強のアイテムです。
2.緩衝材(プチプチ):ビニール越しの外気を和らげる
簡易温室のビニール1枚は薄すぎます。
ビニールに近い株は、熱も冷気も直接当たり痛みます。
そこで、緩衝材をビニールと株の間に挟みます。
空気の層を作るイメージですね。
これだけで、急激な温度変化を防げます。
3.温度計:昼の暑さと夜の冷え込みを知る
感覚で管理するのは危険です。
温度計を見て、数値で管理する癖をつけてください。
「昨日の夜、何度まで下がったか」
「昼間、何度まで上がったか」
これを知らないと、対策が打てません。
記録が残り、スマホアプリで確認できるタイプの温度計がおすすめです!
【推奨】簡易温室は「閉めない」が正解。開放+不織布の管理法

ここからが本題です。
私が簡易温室で実践している、最もリスクの少ないと考える管理法です。
- 前面ファスナーは「全開」。通気確保で蒸れをゼロにする
- 株を「不織布」でふんわり包む。空気の層で温度低下を防ぐ
- 水やりは「暖かい日の午前中」に。月1・2回で少しだけ
1.前面ファスナーは「全開」。通気確保で蒸れをゼロにする

温室の前面、開けっ放しにしてください。
閉めるから蒸れる。
閉めるから、開ける手間が生まれるのです。
常に風を通し、アガベの蒸し焼きを防ぎます。
2.株を「不織布」でふんわり包む。空気の層で温度低下を防ぐ

「開けっ放しだと寒いのでは?」 その通りです。
だから、株自体を不織布で包みます。
温室で風を防ぎ、不織布で保温・防風・防霜する。
この二段構えが重要。

プラスで簡易温室のビニールと株の間に緩衝材を張ります。
太陽の当たり方による部分的な蒸れを、緩衝材で防ぐ効果があります。
3.水やりは「暖かい日の午前中」に。月1・2回で少しだけ
冬でも水は必要です。
でも、あげすぎとタイミングは重要。
タイミングは晴れた暖かい日の午前中。
月に1~2回、土の表面が濡れる程度で十分です。
高価な温室は不要。数千円の簡易温室で十分な理由

アガベの冬越しのために、高いガラス温室に憧れる必要はありません。
安いビニール棚で十分です。
高価な温室でもヒーターなしなら夜間は外気と同じ
どんなに高級な温室でも、熱源がなければ冷えるのは安いものと一緒です。
夜になれば、外気温と同じもしくはそれ以下まで下がります。
断熱効果なんて、そこまで大差はありません。
安いビニール温室を「雨よけ・風よけ」として使うのが正解
簡易温室の役割は「保温」ではありません。
「冷たい風」と「雨」を避けること。これだけです。
Amazonやホームセンターで売っている安いビニール棚で、その役割は十分果たせます。
コストをかけるべきは「箱」ではなく「中」
箱(簡易温室)にお金をかけるのはやめましょう。
その予算は棚の中の環境作りに回してください。
ポイントは風と温度管理。

ここに投資するのが、ベストです。
まとめ|簡易温室は閉め切り厳禁。適度な風通しと温度管理が大切

最後に、優先順位を整理します。
- 優先度1位:気温(高温・凍結→不織布で対応)
→不織布があれば、 煮え(高温)と凍結(低温)どちらもクリアできます。
まずは、枯らさないこと。 - 優先度2位:風通し(蒸れ・冷風の当たりすぎ)
→温室を開放し、常に空気を動かす。
でも、冷たい強風は温室の壁で防ぐこと。 - 優先度3位:日当たり(凍結・徒長)
→日当たりが良すぎると蒸れの原因。
冬は15℃以下0℃以上を目安に、成長させないがベスト。
簡易温室を使うなら、過保護にする必要はありません。
「温室開放+不織布」
このシンプルかつ最強の布陣で、冬を乗り越えましょう。



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