本記事では、アガベにおすすめの配合用土について紹介します!
- 現時点での筆者が考えるアガベに最適な土の配合
- アガベ美しくの土の条件
- これまで配合した用土での育てた結果と改善点
アガベを育てていると、他の人がどんな土を使って育てているか気になりませんか?
自分はすごく気になります!
アガベを格好よく、健康に育てるには、土がとても大事だと考えています。
植物が栄養を吸収するのは土からなので、土の質がそのままアガベの成長に影響するのは当然ですよね。
本記事では、自分がこれまで使ってきたアガベの用土をどう変えてきたか、育てた結果や改善点をまとめました。
そして結果と改善点から考えられる、アガベに合った自分なりの土の配合を紹介します。
まだまだ最適な土にはたどり着いていませんが、みなさんの参考になればうれしいです。
- 2021年秋アガベを始めた頃
- 2022年春自作の配合用土に変更
- 2023年春配合用土を変更
- 2024年春さらに改良した配合用土に変更
- 今現在最適と考える配合用土
2024年秋、現在考える最適なアガベ用土
2024年秋、今自分が使っている土の配合はこちらです。
- 赤玉土小粒4
- バーク堆肥入り培養土2
- 日向土小粒3
- ゼオライト0.5
- 園芸用木炭0.5
この土はホームセンターで簡単に手に入るものを使っています。
混ぜるのもシンプルで、すごく簡単です。
今回の配合は、保水性を高めるために、赤玉土とバーク堆肥の割合を多めにしています。
日向土は排水性を良くするため、また赤玉土・バーク堆肥が劣化してしまった時に少しでも排水性を維持するために配合。
ゼオライトと園芸用木炭は水分調整と土の肥料保持力アップのために入れています。
結論|アガベを鉢で綺麗に育てる理想の用土
アガベを鉢でかっこよく育てるには、こんな土が良いと思います。
- 水はけが良い
- 水持ちも良い
- 保肥力がある
「水はけが良いのに水持ちも良いなんて、矛盾してない?」と思いますよね。
でも、こういう土がベストなんです。
- 水はけが良い=余分な水は鉢からすぐに流れ出る。
- 水持ちが良い=土の中に残った水分はゆっくりと抜けていく。
これがアガベにとって理想的な状態です。
以上が現時点でアガベを綺麗に育てる理想の用土の考えです。
筆者の育成環境
用土は育てている人の育成環境によっても変わります。
自分は以下の条件でアガベを育てています。
- 庭は南向き、夏場は日当たりがとても良い
- 建物の無い吹き抜けになっているので風通しが良い
- 用土の乾き具合は、春・秋は5日、夏は2・3日くらい
- 冬は大体の株は室内管理
- 水やり頻度はあまり多くない
先ほどの用土はこのような育成環境で綺麗に育つように配合しています。
ここからは自分が育成をはじめてからの今までのアガベの用土の変化を振り返ってみます。
振り返りの中でアガベがどう育ったのか、なぜ配合を変えたのかもお話していきます。
アガベを初めて育てた時の用土
アガベを育て始めたとき、最初に使った土は園芸店で買ったものでした。
結果から言うと、この土はアガベに合わず、根腐れして画像の兜蟹錦が枯れてしまいました。
それは、2021年の秋ごろのことで、植物について何も知らない初心者だった自分の失敗です。
土の選び方がわからなかった
当時、自分は土の種類について全く知識がありませんでした。
しかも、これから冬になるというのに急にアガベを手に入れてしまい、どんな土を使えばよいか全然わかりませんでした。
そんな中、奥さんが多肉植物を買いに行くときについて行った園芸店で、すでに配合された土が売られていたので、これなら大丈夫だろうと思って購入しました。
園芸店の土に植え替えた、だけど・・・。
園芸店の配合用土でアガベを植え替えましたが、春になるまでの数ヶ月間、アガベはまったく成長しませんでした。
今思い返すと、うまくいかなかったのには以下の理由がありました。
- アガベ向きの用土ではなかった
- 植え替えた時期が悪かった
- アガベを育てる環境が整っていなかった
アガベ向きの用土ではなかった
園芸店の用土は水はけがよくありませんでした。
用土の配合を正確には覚えていませんが、赤玉土や鹿沼土の小粒のものやバーク堆肥が入っていた気がします。
この用土は水やりすると固まってしまい、乾きにくかったのが問題でした。
今考えると観葉植物メインで売っているお店だったので、アガベには合わなかったのかもしれません…。
植え替えた時期が悪かった
そもそも、アガベを育て始めた時期が悪かった点もあります。
アガベをはじめたのが冬直前のこれから寒くなるという季節。
今なら分かります、冬はアガベが育たないと。
寒い冬は根が出にくく、成長もしにくいのです。
さらに、用土も乾きづらかったので、根腐れが原因で1株枯れてしまいました。
アガベを育てる環境が整っていなかった
アガベを育て始めた時、室内での育成設備が全く整っていませんでした。
当時は、室内でアガベを育てるのはまだ一般的ではなく、情報も少なかったです。
植物用ライトも高価でしたし、風を当てることが重要だと知らなかったので、うまく用土を乾燥できずに失敗しました。
2022年春から自作の土で育て始める
2022年の春、前の土ではうまくいかなかったので、今度は自分で土を配合してみようと考えました。
冬に失敗した経験をもとに、土について詳しく調べました。
そして、いろいろな情報を参考にして作ったのが次の配合です。
- 赤玉土小粒3
- 鹿沼土小粒3
- 日向石小粒3
- 黒曜石パーライト0.5
- くん炭0.5
この配合はYouTubeでアガベの育て方を紹介している、ROUKAさんの動画を参考にしました。
土の配合の割合も解説されていましたが、よくわからなかったので、メインとなる3つの用土はほぼ同じ量にしています。
2022年用土でのアガベの成長と気になった点
この自作の土でアガベを育てたところ、根もしっかり伸びて元気に育ちました。
虫の被害もなく、持っていたすべてのアガベが順調に大きく成長してくれました。
振り返ってみるとこの頃の土は、赤玉土と鹿沼土が軽石寄りも多く、水の保ちがよい土でした。
ですが、当時の自分はいくつか気になった点があります。
それはくん炭が鉢の底から流れ出てしまったこと。
せっかく入れたのにほとんど流れ出てしまっては意味がありませんよね。
それに加えて、経験があまりないのにも関わらず自分は「この土は水をたくさん含みすぎる…」と思ってしまいました。
たくさんの情報を取り入れた当時、アガベは乾燥気味の土が好きだと考えていたからです。
今思うとこの頃の土の方がアガベが元気だったんですけどね…。
この気になった点を改善するため2023年からはくん炭を使うのをやめ、もっと排水性が良い用土に変更しました。
2023年春から使った自作の用土
アガベを育て始めて2年目の春、園芸の季節になり、土を変えることにしました。
2023年に使った土の配合は次の通りです。
- 赤玉土2
- 鹿沼土2
- 軽石5
- 黒曜石パーライト0.5
- 園芸用木炭0.5
軽石の割合を増やして、前回より水はけのよい土にしました。
また、くん炭の代わりに「園芸用木炭」を使いました。
木炭は小さな穴がたくさんあるので、水を少し保つ力があり、肥料分も保つのに役立ちます。
木炭はアルカリ性なので、酸性に偏っている土を中性に近づける働きもあります。
2023年春の用土でのアガベの成長と気になった点
この新しい土は水はけがとても良く、水をあげるとすぐに流れ出すほどですした。
しかし、2022年春に使った土よりもアガベの成長は遅くなってしまいます。
また、この年から少しずつ虫の被害が出るようになってきます。
今思うと、この頃から根の成長があまりよくなくなっていたのかもしれませんね。
それとは別に、土を変えたことで気になった点がいくつかありました。
- 鹿沼土やパーライトが軽すぎて、水をあげると流れ出てしまう
- 鹿沼土にすぐ緑色の苔が生えてしまう
2022年から、水をあげるたびに鹿沼土とパーライトが鉢の上からこぼれてしまうという問題がありました。
そして、表面に出てきた鹿沼土が苔ですぐ緑色になり、見た目もよくありません。
この点が気になり、2024年には鹿沼土とパーライトを使わない土にしようと考えました。
2024年春から使った自作の用土
2024年の春、また土を変えることにしました。
去年の問題点から、鹿沼土や黒曜石パーライトの使用をやめます。
そして、あるYouTuberさんがアガベを育てるために有機物を配合した土を使っているのを見て、真似して取り入れてみました。
その結果、次のような配合に変更しました。
- 赤玉土3
- 軽石or日向土5
- バーク堆肥入り培養土1
- 園芸用木炭0.5
- 珪酸塩白土(ミリオン)0.2
- 苦土石灰粒状0.3
有機物にはバーク堆肥を使いました。
腐葉土だと室内に入れた時、虫が発生するかもしれないので、バーク堆肥を選びました。
また、排水性をさらに良くするために、赤玉土・パーク堆肥入り培養土よりも軽石の比率を多くしています。
ミネラル補給用に珪酸塩白土や苦土石灰も追加しました。
2024年春の用土でのアガベの成長と気になった点
2024年の秋現在に確認したところ、春から新しい土で育てたアガベたちは、品種によって成長が良いものと悪いものに分かれました。
結論として、保水性が低すぎたため、半分以上のアガベが思ったほど成長しませんでした。
土の乾きが良すぎて根っこが上手く育たなかった
育てている経験から、アガベの根の量と成長は関係していると考えています。
気になったので成長しなかった株を掘り返してみると、太い根も細い根も少なく、乾いた根ばかりでした。
根っこに水に触れる時間が短く、次の水やりまでに根が水を吸う力を失っていたようです。
これでは成長しないのも無理はありません。
ここからは、品種ごとに良かった点と悪かった点を書いていきます。
よく育った品種は普及種などの強いもの
まず良かった点です。
吉祥冠錦や雷神など、よく普及している品種はこの土との相性は良かったようです。
葉があまり伸びず、しっかりまとまった形になってくれました。
普及種は、根がしっかり張りやすいため水を吸いすぎる場合があります。
すると、葉が長くなりすぎて形が崩れやすくなってしまいます。
しかし、この用土は排水性が高いため水を吸いすぎず、短くて詰まったカッコいい葉に育ちました。
あまり育たなかった品種は子株や成長の遅いもの
次に悪かった点です。
子株や成長が遅い株は、今回の土ではあまり成長しませんでした。
これらの株を掘り返してみたところ、水が足りないため根が少なかったり、ほとんどが死んでいたりしました。
今年の夏はとても暑かったため、涼しくなってからこまめに水やりをしていましたが、足りなかったようです。
この土は保水力がに問題があったようですね。
まとめ|アガベの土作りに正解はない、試して改善しよう
以上がアガベの土を改良してきた結果と自分なりの考えです。
もう一度伝えますが、アガベに合う土の条件は次の3つだと考えています。
- 水はけが良い
- 水持ちも良い
- 保肥力がある
アガベは乾燥している場所を好むと言っても、主に鉢で管理する場合はある程度水保ちの良い用土にしたほうがいいです。
地植えと違い鉢の中は用土が少ないため、根っこが水を吸える時間を増やしてあげたほうが根っこが元気に育つと考えます。
あくまで自分が考える条件と環境に適した配合用土ですので、参考程度にしてもらえたらと思います。
こちらの記事で土に関することを書いていますのでよかったら見てみて下さいね!
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