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サボテンみたいな植物の正体は?種類と見分け方について徹底解説

サボテンみたいな植物の正体は?種類と見分け方について徹底解説

writer:因幡こと

「お店に売っているこのトゲトゲの植物、サボテンだと思ったら何かが違う……」

ホームセンターやインテリアショップで、サボテンなどの観葉植物コーナーに紛れて販売されている「サボテンみたいな植物」

実はその多くが、サボテンとは全く異なる種類の植物の場合があることご存知ですか?

見た目はそっくりでも、植物としての分類や性質は別物です。

特に、種類によっては人体に有害な樹液を持つものもあるため、正しい見分け方を知っておくことは安全管理上とても重要です。

この記事では、植物育成歴3年・自宅で数百株の植物を育てている筆者が、サボテンみたいな植物の正体プロでも確認する「決定的な見分け方」を分かりやすく解説します。

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サボテンみたいな植物の正体は「ユーフォルビア」

ユーフォルビア・エノプラ(紅彩閣)

サボテンと最も間違われやすい植物の代表格、それが「ユーフォルビア(トウダイグサ科)」です。

ユーフォルビアは約2,000種類ありますが、そのうち約500種類が多肉植物として分類されています。

これらは見た目がサボテンに瓜二つですが、分類学上は全くの赤の他人に当たります。

ちなみにクリスマス時期によくみる「ポインセチア」もユーフォルビアの仲間です。

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サボテンとユーフォルビアは全くの別物

サボテンとユーフォルビアの違い

植物としての分類を見ると、その違いは明らかです。

植物名分類(科)
サボテンナデシコ目 サボテン科
ユーフォルビアキントラオ目 トウダイグサ科

名前や見た目が似ていても、「たこ焼き」と「タコライス」くらい中身は違います

根本的な作りが違うため、花の咲き方や増やし方なども異なります。

なぜ似ているのか?(収斂進化の不思議)

収斂進化の過程

全く違う植物なのに、なぜここまで似てしまったのでしょうか?

それは、「収斂進化(しゅうれんしんか)」と呼ばれる現象です。

収斂進化(しゅうれんしんか)とは?

ぜんぜん違う種類の生き物が、似たような環境で暮らしてると、見た目や能力が似てくること

多肉質のユーフォルビアの多くは、サボテンと同じようにアフリカの乾燥地帯などが原産です。

過酷な環境で生き抜くために、以下の機能を独自に進化させました。

  • 体内に水分をたっぷり溜め込む(多肉化)
  • 無駄な水分の蒸発を防ぐ
  • 動物に食べられないようにトゲを持つ

その結果、異なる植物が同じ環境に適応しようとして、結果的に同じような姿になったのです。

【重要】サボテンとユーフォルビアの決定的な2つの見分け方

サボテンとユーフォルビアの見分け方

では、目の前の植物が「サボテン」なのか「ユーフォルビア(または他の多肉植物)」なのか、どうやって判断すればよいのでしょうか?

実は、専門家も確認する2つの明確なポイントがあります。

1. 「刺座(しざ)」があるかどうか

サボテンの棘座

これが最も重要かつ簡単な見分け方です。

サボテンには、トゲの付け根に必ず「刺座(しざ)」と呼ばれる器官があります。

植物名特徴(見分けのポイント)刺座の有無
サボテントゲの根元に、綿毛のような白いフワフワがある。あり
ユーフォルビア刺座がない。トゲは茎から直接生えている。なし
刺座とは?

サボテンのみにあるトゲが生えているところにある綿毛のようなもの。

刺座はトゲを生やす、成長点を守る、子株を出すなど非常に重要な器官。

トゲがない種類のサボテンであっても、この刺座だけは必ず痕跡として残っています。

つまり、「トゲの根元に綿毛があればサボテン、なければサボテンではない」と判断できます。

2. 傷つけた時に「白い樹液」が出るかどうか

ユーフォルビア特有の白い樹液

これは少し注意が必要な見分け方ですが、非常に大きな特徴です。

植物名傷つけた時の樹液の色毒性
サボテン通常、透明な汁が出る程度。通常、なし。
ユーフォルビアベタベタした白い乳液(樹液)を出す。あり(※取り扱い注意)

【注意】この白い樹液には毒性があります。

ユーフォルビアの白い樹液は、肌に触れるとかぶれる可能性があります。

また、目に入ると激痛が走り、最悪の場合は失明の危険があるとも言われています。

特に危険な品種

「ユーフォルビア猛毒三兄弟」

  • ユーフォルビア・ポイゾニー
  • ユーフォルビア・ユニスピナ
  • ユーフォルビア・ベネニフィカ

もし剪定などで白い液が出た場合は、絶対に素手で触れないように。触れてしまった場合はすぐに洗い流し、かぶれてしまった場合は医療機関を受診してください。

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形で見るユーフォルビアの種類

形によって分けられるユーフォルビアの種類

ユーフォルビアは形のデパートと言えるほど種類が豊富ですが、特にサボテンと間違われやすい5つのタイプを紹介します。

タイプ特徴代表的な種類
柱状タイプ上に長く伸びる。最もサボテンに間違われやすい。彩雲閣(サイウンカク)、大雲閣(
ダイウンカク)、紅彩閣(コウサイカク)
球状タイプトゲのない丸いフォルム。ウニやボールのような見た目。オベサ、バリダ、ホリダ
塊根タイプ根元が太り、そこから葉や茎を伸ばす。飛竜、鉄甲丸
タコもの太い幹から放射状に枝を伸ばす、タコを裏返したような姿。九頭竜、孔雀丸
低木状トゲが目立ち、成長すると木のように変化する。花キリン

特に「オベサ」などは、トゲのないサボテン(ランポー玉など)と非常に似ていますが、やはり「刺座(綿毛)」がないことで見分けがつきます。

その他、サボテンと間違えやすい多肉植物たち

サボテンによく間違われる植物

ユーフォルビア以外にも、「多肉植物」という大きなカテゴリーの中にはサボテンと混同されやすい植物があります。

そもそも「多肉植物」とは、葉や茎に水分を溜められる植物の総称であり、サボテンもこのグループの一部です。

しかし、一般的には「サボテン」と「(サボテン以外の)多肉植物」は分けて扱われます。

よく似ている3つの代表的なグループ

ユーフォルビア以外にも、サボテンと間違われやすい多肉植物はいくつかあります。

それぞれの特徴と、サボテンとの違いを以下の表にまとめました。

グループ名特徴・見た目サボテンとの違い・見分け方
アガベ
(リュウゼツラン属)
・バラの花(ロゼット状)のように広がる硬い葉
・葉の先端に鋭いトゲがある
・テキーラの原料としても有名
「葉」が主役。
サボテンのような茎(ボディ)ではなく、根元から硬い葉が展開します。刺座(綿毛)はありません。
アロエ
(アロエ属)
・肉厚な葉のフチにギザギザのトゲがある
・ヨーグルトに入っているアロエベラなどが有名
トゲが葉の一部。
トゲは独立しておらず、葉のフチがノコギリ状になっているだけです。もちろん刺座はありません。
パキポディウム
(キョウチクトウ科)
・トゲのある太い幹を持つ
・「塊根植物(コーデックス)」の代表格
・幹の頂点から葉が生える
葉の生え方。
成長期には明確な「葉」を茂らせます。トゲはありますが、サボテン特有の刺座構造とは異なります。

まとめ:その植物、トゲの根元に「綿毛」はありますか?

観葉植物の中に並ぶ「サボテンみたいな植物」の正体の多くは、ユーフォルビアであることが多いです。

厳しい環境を生き抜くために、サボテンと同じような姿に進化した彼らですが、見分けるための「鍵」はいたってシンプル。

  1. トゲの根元に「刺座(綿毛)」があれば、サボテン。
  2. 刺座がなく、傷つけると「白い樹液」が出るなら、ユーフォルビア。

多肉植物の多くが「水を蓄える」という特徴を持っていますが、サボテンだけが「刺座」という特有のポイントがあります。

もしご自宅の植物がユーフォルビアだった場合は、植え替えや剪定の際に白い樹液に触れないよう、手袋をするなどの対策を忘れないでくださいね。

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