アガベを初めて育てる初心者にも
育てやすい品種を教えて欲しいな!
本記事では、アガベのどの品種が育てやすいのかというお悩みを解決します。
- アガベを育てるならどれがおすすめ?
- 手に入りやすい品種を知りたい
- 育てやすい品種を知りたい
近年、アガベ人気が高まってきています。
これからアガベを初めてみたい!と思っても初心者の方だと種類がたくさんあってどれから育てたらいいのか迷いますよね。
実際、自分も初心者の時に分からなくていろいろ調べました
なので、植物歴数年の自分が初心者の方でも育てやすいおすすめ品種を紹介したいと思います。
おすすめ品種紹介まで飛べます
アガベとはどういう植物なのかわからない方にはこちらで解説
こと
- 「ことぶろぐ」を運営
- アガベを中心に植物の育て方を発信
- アガベ・パキポディウムの育成歴3年目
- 現在100株以上の植物を育成中
- ブロガー
- アニメ・読書・筋トレ好き
アガベ初心者は育てやすい普及種がおすすめ
アガベを始めて育てるなら普及している品種から育てるのがおすすめです。
一般的に普及種と言われます
なぜなら普及種は、
- 入手しやすい
- 比較的安価
- 丈夫で育てやすい
からです。
大前提として、植物は生き物です。
どんなに丁寧に気にかけたり手をかけたりしても枯れてしまう時はあります。
最初から出来上がった高額な株を、初心者の方が買って育てるのは個人的にはありだと思います。
ですが適切な育て方をしないと形を維持できなかったり、最悪な場合はダメにしてしまうこともありえます。
それが初めて買った株で高額なものだったとしたら・・・。
がっかりしてアガベが嫌いになるかもしれません。
できればそういった最悪なケースは避けて欲しいんです。
なので、最初のうちは普及種から育てるのをおすすめしたいと思っています。
アガベの普及種おすすめ品種5選
早速、アガベのおすすめ品種を5つ紹介します。
初心者におすすめな品種5選
おすすめしているのは普及種の中で見栄えもよく、育てやすいものを選びました。
ここからは、各品種の特徴やおすすめポイント、デメリットなのどを解説していきたいと思います。
1.吉祥冠錦の特徴とおすすめポイント
- 育てやすさ…
- 耐寒性…
- 入手しやすさ…
- 成長速度…
1つ目は定番中の定番、吉祥冠錦(きっしょうかんにしき)です。
吉祥冠錦の葉は、緑色の葉の外側にクリーム色の斑(ふ)という模様が入っています。
この色のコントラストが非常に美しいです。
葉のトゲは赤い色をしていて葉先のほうは粗く、葉元にいくにつれて細かくなっています。
成長すると大きくても直径約60cmくらいとアガベの中では大きさは中型くらい。
他の品種と比較すると成長は早いほうです。
吉祥冠錦を綺麗に育てられれば大抵のものはちゃんと育てられるとも言われています。
自分が一番好きな品種です
吉祥冠錦をおすすめするメリット
吉祥冠錦のメリットはこの点があげられます。
- 綺麗なのにとても丈夫
- 値段がとてもお手頃
- 入手がしやすい
綺麗なのにとても丈夫
吉祥冠錦は斑入り品種です。
Q.斑入り(ふいり)とは?
A.葉や組織の細胞内に含まれている葉緑素の全てあるいは一部が失われる現象です。
この部分を斑(ふ)といいます。
斑入り品種は葉っぱの葉緑体が通常より少ないため、成長がとても遅かったり育てるのが難しいものが多いです。
ですが、吉祥冠錦に関しては成長も早く、直射日光によく当てることで綺麗に育ちます。
屋外で雨に当たっても問題なく成長し、葉焼けもしずらいすごく丈夫な品種です。
値段がとてもお手頃
吉祥冠錦はとても安く手に入ります。
斑入り品種は希少なものが多いため、値段が割高になりやすいんです。
しかし、吉祥冠錦に関しては斑入りですがとても多く普及しているため比較的安価に入手することが出来ます。
こんなに綺麗なのに安いのは嬉しいですよね。
値段は園芸店さんなどにもよりますが、それなりに大きいサイズでも数千円で手に入れることが可能です。
入手がしやすい
アガベを取り扱っている園芸店さんでは比較的置いてあるイメージがあります。
最近ではアガベを販売しているホームセンターでも並んでいたりしますね。
吉祥冠錦に関しては趣味家の方が販売しているケースもよくあるので、各地のイベントやメルカリなどのほうがより安く簡単に手に入れられると思います。
吉祥冠錦のデメリット
とても強い品種と紹介した吉祥冠錦ですが、耐寒性がないのがデメリットです。
耐えられる最低気温が0℃とされていて、実際に育てていても5度を切ってくるとストレスで葉の調子が悪くなってきます。
そのため冬は屋外にそのまま出しておけないので、霜に当てない、凍結させないための対策が必要です。
なにも対策をしないと冷害によって葉が傷んでしまったり、最悪の場合は枯れてしまいます。
冬は室内に取り込むか、霜や凍結を予防するために対策が必要になってきます。
2.五色万代の特徴とおすすめポイント
- 育てやすさ…
- 耐寒性…
- 入手しやすさ…
- 成長速度…
2つ目は五色万代です。
別名「ロファンサ錦」とも言います。
五色万代の葉は、緑、黄緑、黄色の斑入り模様が特徴です。
この色の組み合わせがとても美しく、とてもカラフルな見た目ですね。
葉先から葉元まで荒いトゲが等間隔についていて結構デンジャラス。
地植えすると大きくなりますが、直径25-60cmと中型のアガベになります。
成長は早くもなく遅くもないといったところですね。
この株は自分のものではなく奥さんのものです
女性にも人気があるみたいだよ!
五色万代をおすすめするメリット
五色万代をおすすめするメリットは下記のとおり。
- 綺麗でとても丈夫
- 子吹きしやすい
- 紅葉が綺麗
綺麗でとても丈夫
吉祥冠錦と同じくこちらも斑入り品種になります。
葉の外側に斑が入る覆輪斑と葉の中心に斑が入る中斑が元から入っている品種なので、見た目がとても綺麗です。
直射日光にも強く、雨ざらしで管理していても元気に育ちます。
子吹きしやすい
五色万代は子吹きしやすい品種になります。
Q.子吹きとは?
A. アガベの株元から新たな株を生み出すこと。
ランナーと呼ばれるものを伸ばして地上部に顔を出すことで葉を展開しはじめます。
絶対出るとは言い切れませんがよく子吹いているのを見ます。
このへんも普及種と言われる要因の1つですね。
紅葉が綺麗
五色万代は気温が下がってくると、黄色い斑が入っている葉の縁がピンク色に紅葉します。
元々3色だった五色万代がよりカラフルになります。
でも、この紅葉は寒さによるストレスによるものなので、寒さに当てすぎると葉が弱々しくなってきます。
五色万代のデメリット
五色万代のデメリットは耐寒性があまり無いことと増えやすいことです。
耐寒性はあまりないと言われていますが、地域によっては地植えで冬を越える株もあるみたいなのでポテンシャルによって変わってくるみたいですね。
ですが、耐えられる最低気温は0℃とされているので出来れば屋内での越冬が望ましいと思います。
また子吹きしやすいがメリットと言いましたが、増えやすいのでアガベを育てる場所があまりない人によってはデメリットにもなるかもしれません。
3.ホリダの特徴とおすすめポイント
- 育てやすさ…
- 耐寒性…
- 入手しやすさ…
- 成長速度…
3つ目はホリダになります。
葉は濃い緑色で、縦長の薄い葉に荒々しいトゲがついたいかつい品種です。
成長すると30-60cmになる中型の品種になります。
成長速度は比較的早いと思います。
ホリダ好きな人は形の違う株をいくつも集めるくらい人気がある品種です。
葉の先端の棘「トップスパイン」がうねうねとしているものを
陽炎タイプというよ!
ホリダをおすすめするメリット
ホリダをおすすめするメリットはこちら。
- 個体差が激しいので一点ものになりやすい
- 手に入りやすい
- 安価で手に入る
個体差あるので一点ものになりやすい
ホリダは個体差がある品種。
もちろん他の品種でも違いはありますが、ホリダは特に違いが際立ちます。
そのため、好みの株を見つけると一点ものになりやすいですね。
- 葉の形
- 鋸歯の大きさや細かさ
- トップスパインの長さ
など細かい部分を見ていくときりがありません。
ですが自分好みのホリダを見つけた時は、必ず1軍にしたくなるほどお気に入りになるはず。
それを探すのも園芸の楽しみですね。
インスタでも交流のある趣味家さんが、格好いいホリダをよくあげられているのでこういう株を見るといいなと思っちゃいますね。
手に入りやすい
ホリダは本当に手に入りやすい品種です。
園芸店からホームセンター、各地で行われている植物イベントなどいろいろなところで販売されているのを見かけます。
あまり子を吹く品種ではないので、お店に並んでいるのは実生の苗であることがほとんどです。
Q.実生(みしょう)とは?
A. 草木が種から芽を出して生長すること。その発芽した植物。
アガベを種から育てた株を実生株といいます。
安価で手に入る
手に入りやすいでもあげましたが、実生でよく育てられているという点もありとても安く手に入れることができます。
そのため子苗から中株くらいまでの実生株は数千円程度で手に入ります。
ですが見た目が綺麗な選抜個体や有名な方の作出株などは値段が跳ね上がるので注意です。
ホリダのデメリット
ホリダのデメリットは2つあります。
- 締まった株を作るのが難しい
- 耐寒性がない
締まった株を作るのが難しい
1つ目は知識や経験、育成環境が無いと締まったカッコいい株を作れないという点です。
ネットなどで調べると葉がギュッと締まっている株の写真などが検索で出てきます。
あのように締めて育てるには知識や経験、適した育成環境が無いと難しいんです。
また完成品を買っても、育て方を間違うと形が変わってしまったりするので注意が必要です。
耐寒性がない
2つ目はホリダは耐寒性がないという点です。
ホリダは耐えるのが最低気温-1℃と言われていますが、実際は吉祥冠錦と同じくらい耐寒性がありません。
なのでできれば室内で管理、どうしても屋外でという場合は対策をしたほうが望ましいです。
4.パリートランカータの特徴とおすすめポイント
- 育てやすさ…
- 耐寒性…
- 入手しやすさ…
- 成長速度…
4つ目はパリートランカータです。
葉色は青白い色をしており、葉幅が広く、短かくて丸みを帯びた葉が特徴です。
トゲは赤黒く、トップスピンと言われる先端のトゲはとても力強くしっかりしています。
大きくなると丸みを帯びたロゼット状になるためとても綺麗です。
アガベを育てている人なら嫌いという人はいないんじゃないかと思うほどとても人気がある品種です。
成長すると30-60cmくらいで、成長は遅いです。
パリートランカータをおすすめするメリット
パリートランカータのおすすめな点はこちらです。
- 耐寒性がとても高い!
- 形がよくとても綺麗
耐寒性がとても高い!
パリートランカータは最低温度-7℃まで耐えれるほど耐寒性がある品種です。
アガベは温かい地域が原産地なため大半の品種は耐寒性がありません。
ですがパリーと呼ばれる品種は氷点下でも耐えれる品種なので、庭に地植えして楽しみたい人にとても重宝されています。
雪をかぶっても耐えるくらいとても強い品種なんですよ。
写真のトランカータですが冬でも全然痛みがでません!
形がよくとても綺麗
パリートランカータは大きくなってくると綺麗なロゼット型になってくるのですごく見応えがあります。
パリー系の特徴である薄く青白い葉色に赤い鋸歯、太いトップスパインの組み合わせがとても綺麗。
形も崩れにくいため育てるのも簡単です。
パリートランカータのデメリット
綺麗で丈夫なトランカータですが、以下のようなデメリットもあります。
- 成長がとても遅い
- 実生株は丸葉にならないものもある
トランカータは成長がとても遅い
パリートランカータのデメリットは、パリー系全体に言えることですが成長がとても遅いです。
子苗の時期は特に遅く、なかなか葉数も増えないし大きくなりません。
そのため形が出来てきている大きめな株が欲しくなるのですが結構高いです。
とにかく成長が遅いので大きくなるまでの手間代のような感じですね。
実生株は丸葉にならないものもある
ホームセンターなどでも実生のパリートランカータが販売されていることがあります。
ですが、実生株は写真のような短葉で丸葉の形にならないことも多々あります。
中株でもそれなりの値段がするので実生が安く売られていると、ラッキーと思って購入してしまいますがこの点は注意しましょう。
間違いないものを購入する際は、ある程度特徴が出てきているものを購入することをおすすめします。
5.チタノタ姫厳竜の特徴とおすすめポイント
- 育てやすさ…
- 耐寒性…
- 入手しやすさ…
- 成長速度…
5つ目はチタノタ姫厳竜(ひめげんりゅう)です。
チタノタという園芸品種名の中の姫厳竜という個体になります。
姫巖竜はチタノタ特有のムチムチとした肉厚な葉をしており、短葉になりやすいです。
トゲは茶色く、チタノタ特有の竜の牙のようなカッコいい鋸歯になります。
葉色は濃いめ緑色で、30-40cmと比較的コンパクトに成長します。
チタノタ姫巖竜をおすすめするメリット
チタノタ姫巖竜のおすすめポイントは、形が崩れずらいという点です。
特徴でもお伝えしましたが、短葉でコンパクトに育ち比較的形が崩れにくく綺麗に育ちます。
そのため初心者の方でもかっこよく育てることができます。
ただし、日光不足や肥料の上げすぎなど徒長の原因となることをしてしまうと伸びてしまったりはするので適切な管理は必要になります。
チタノタ姫巖竜のデメリット
チタノタ姫巖竜はこういったデメリットがあります。
- 耐寒性は無い
- 値段が高い
耐寒性は無い
チタノタは肉厚な葉の形状もあってか最低気温0℃までと耐寒性はありません。
そのため冬は基本的に室内管理になります。
また、他の品種に比べて形が崩れるのがとても気になる品種です。
冬の室内管理では育成ライト・サーキュレーター・植物用ヒーターなどが環境に応じて必要にもなります。
値段が高い
この記事を書いている2023年現在、チタノタは一部の普及してきている品種を除いて他のアガベに比べて価格が高騰しています。
子株で1万円以上のものやそれなりにカッコよく管理されて育っている株に関しては数万円のものもあります。
お小遣いなどでやりくりしている方は中々増やしづらい品種です。
チタノタ姫巖竜を購入の際の注意点
チタノタ購入する際の注意点を解説します。
- 種類が多いので間違いに気をつける
- 名前はそうであっても大きくなってみないとわからない
チタノタは子株のうちはあまり特徴が出て来ないためそれなりに大きくなってみないと本当に合っているかがわかりません。
大きくなってみても知識がないと分かりづらいものも多々あります。
そのためオークションサイトやフリマサイトなどで購入をした際、大きくなってから名前と株が一致しないことが起きているようです。
間違って販売というより、はなから騙して販売されていることも多々あるため利用する際は特に注意が必要になります。
確実に購入するためには、大手の園芸店さんや信用の出来る人からの購入のほうが望ましいです。
正直、チタノタ系は普及している品種以外違いが全然わかりません
まとめ|初心者の方が初めて育てるなら普及種がおすすめ!
本記事はアガベ初心者の方におすすめな品種を解説してきました。
紹介したおすすめ品種
こちらの品種はあくまで自分がオススメしたい品種になりますので絶対にこれから買うべきというものではありません。
ご自身が「これがいいな!」と思ったもののほうが愛着が出てお世話のしがいもあります。
それに、どんな品種があるのかなと興味を持って調べるのも園芸の楽しみです。
ぜひ、最初の1株を見つけてみて下さいね!
この記事を読むことで一人でも多くの人に園芸の楽しさを知ってもらって、園芸に興味を持ってもらえたらとても嬉しいです!
アガベを購入したらこちらの記事がおすすめです
コメントをどうぞ