2023年現在、アガベ人気がとても高まってきています
でも初心者の方は種類が沢山あってどれから育てたらいいのか迷いますよね
実際、自分も初心者の時にそう思っていろいろ調べました
なので、植物歴数年の自分が初心者の方でも育てやすいオススメ品種を紹介したいと思います!
こんな方へ向けた記事
- なにから育てればいいかわからない
- 手に入りやすい品種を知りたい
- 育てやすい品種を知りたい
このブログを読むことでこのようなことが分かります
この記事の内容
- 初心者でも育てやすいアガベの特徴
- 初心者におすすめの品種
- 各品種のメリット・デメリット
この記事を参考に楽しい園芸ライフをはじめてみましょう!
アガベとはどういう植物なのかわからない方にはこちらで解説しています!
自分の園芸経歴です
この記事の信用性
- 現在100以上の植物を育成中
- アガベ・パキポディウムの育成歴2年以上
筆者はこちらの本を参考に植物を育てています
各時期ごとの育て方や注意するべきことが書かれていてとても参考になります!
はじめに自己紹介
自分は植物を育て始めて2023年で約2年経ちます
はじめた動機は多肉植物好きな奥さんの影響でいつの間にかハマっていました
好きで育てている植物の種類はアガベ・パキポディウムです
レアな品種よりも普及種のほうが好きです
私ごとですが今年の4月に日本文芸社さんからお声をかけていただいてうちのドライガーデンが本に掲載されました
他にも自分の庭より圧巻なドライガーデンが多数掲載されているので興味がある方はぜひ手に取ってみて下さい!
どのようなアガベをオススメするのか
大前提として植物は生き物です
どんなに気にかけたり手をかけたりしても枯れてしまう時は枯れます
初心者だとしても、最初から出来上がった高額な株を買うのも個人的にはありだと思います
でも適切な管理をしないと形を維持できないし、最悪な場合は駄目にしてしまう可能性もあります
なので初心者のうちは管理方法を理解する意味も兼ねて普及している品種をオススメしたいと思います
普及種の特徴
普及種とは、明確な言葉の定義はないですが
- 入手しやすい
- 比較的安価
- 丈夫で育てやすい
この3つが当てはまるものが基本的に普及種と呼ばれています。
今回のオススメ品種はこの普及種の中で見栄えもよく、育てやすいものを選びました
オススメ品種紹介
早速ですがオススメ品種の5選を発表したいと思います
こちらが個人的にオススメしたいものになります!
これ以降は各品種の特徴やおすすめポイント、デメリットなのどを解説していきたいと思います
オススメ1 吉祥冠錦
1つ目は定番中の定番、吉祥冠錦(きっしょうかんにしき)です
アガベをやっている人は誰もが必ず一つは持っているんじゃないかと思っています
吉祥冠錦を綺麗に育てられば大抵のものはちゃんと育てられるとも言われています
自分が一番好きな品種で、SNSのアイコンなどにも画像のこの株を使っていたりします
メリット
吉祥冠錦のメリットはこの点があげられます
- 綺麗なのにとても丈夫
- 値段がとてもお手頃
- 入手がしやすい
1つづつ解説していきます
綺麗なのにとても丈夫
吉祥冠錦は斑入り品種になります
Q.斑入りとは?
A.葉や組織の細胞内に含まれている葉緑素の全てあるいは一部が失われる現象です
基本斑入りになると葉の葉緑体が全部緑の葉よりも少なくなるため、成長が遅かったり育てるのが難しくなったりするのですが吉祥冠錦に関しては直射日光にも全然平気で葉焼けなどもあまり起きているのを見たことがありません
屋外で雨ざらしでも問題なく成長します
光が好きな品種で足りないと伸びて徒長してしまったりするため基本は屋外管理のほうがなにもしないでも綺麗に育ちます
値段がとてもお手頃
斑入り品種は斑無しのものより希少なため値段が割高になりやすいです
しかし、吉祥冠錦に関しては斑入りですがとても普及しているため比較的安価に入手することが出来ます
値段は園芸店さんなどにもよりますが、それなりに大きいサイズでも数千円で手に入れることが可能です
入手がしやすい
アガベを取り扱っている園芸店さんでは比較的置いてあるイメージがあります
最近ではホームセンターでもアガベを販売していて普及種をよく販売しているのでそういう場所にも並んでいたりします
デメリット
吉祥冠錦は耐寒性がなく、耐えられる最低気温が0℃とされています
なので寒さにとても弱く、屋外に置いたまま冬を迎えると株が傷んでしまったり最悪の場合は枯れてしまいます
なので冬は室内に取り込むか、最低気温を下回らないように対策が必要になってきます
オススメ2 五色万代
2つ目は五色万代です
別名「ロファンサ錦」とも言います
緑の葉に黄色い覆輪斑と黄緑の中斑が入っていてとてもカラフルな見た目です
この株は自分のものではなく奥さんのものです
女性にも人気があるみたいだよ!
メリット
- 綺麗でとても丈夫
- 子吹きしやすい
- 紅葉が綺麗
綺麗でとても丈夫
吉祥冠錦と同じくこちらも斑入り品種になります
葉の外側に斑が入る覆輪斑と葉の中心に斑が入る中斑が元から入っている品種になるので見た目がとても綺麗です
直射日光にも強く、雨ざらしで管理していても元気に育ちます
成長もとても早いです
子吹きしやすい
五色万代は子吹きしやすい品種になります
生き物なので絶対ではないのですがよく吹いているのを見ます
このへんも普及種と言われる要因の一つかと思います
紅葉が綺麗
五色万代は気温が下がってくると、黄色い斑が入っている葉の縁がピンク色に紅葉します
元々3色だった五色万代がよりカラフルになります
しかし、この紅葉は寒さによるストレスカラーになるので寒さに当てすぎると葉が弱々しくなってきます
デメリット
耐寒性があまり無いですが、屋外地植えで越冬している株もあるみたいなので株のポテンシャルで変わってくるみたいです
ですが耐えられる最低気温は0℃とされているので出来れば屋内での越冬が望ましいです
また子吹きしやすいがメリットと言いましたが、増えやすいので場所があまりない人によってはデメリットにもなるかもしれません
オススメ3 ホリダ
オススメ3つ目はホリダになります
縦長の薄葉に荒々しい鋸歯がとてもいかつい品種になります
この品種が好きな人は形の違う株をいくつも集めるくらい人気があります
葉の先端の棘「トップスパイン」がうねうねとしているものを陽炎タイプというよ!
メリット
- 個体によって差がでる
- 手に入りやすい
- 安価で手に入る
個体によって差が出る
ホリダは一つ一つの個体差が結構激しい品種だと感じます
葉の形や鋸歯の大きさや細かさ、トップスパインの長さなど細かい部分を見ていくとキリがないですが自分好みというものが植物をやっていると少なからずあるはずなのでそれを探すのも園芸の楽しみです
手に入りやすい
ホリダは本当に手に入りやすい品種です
園芸店からホームセンター、各地で行われている植物イベントなどいろいろなところで販売されているのを見ます
あまり子を吹く品種ではないのでお店に並んでいるのは実生の苗であることがほとんどです
安価で手に入る
手に入りやすいでもあげましたが、ホームセンターなどでも販売されていて実生がほとんどということもありとても安く手に入れることができます
子苗から中株くらいまでの実生株は数千円程度で手に入りますが、選抜株のような陽炎タイプや有名な方の作出株などは値段が跳ね上がりますのでそのへんは注意
デメリット
ネットなどで調べるとものすごくギュッと締まっている株の写真等が検索で出てきますが、あのように締めて育てるには知識や経験と育成環境が無いと難しく、完成品を買っても開いて形が変わってしまったりするので完成品を買う際は注意が必要です
最低気温-1℃と耐寒性もあまりないのでこちらも冬は室内管理が望ましいです
オススメ4 パリートランカータ
オススメ4つ目はパリートランカータです
アガベを育てている人なら嫌いという人はいないんじゃないかと思うほどとても人気がある品種です
パリーという品種の中で短く、丸みをもった葉が特徴的
メリット
- 耐寒性バツグン!
- 形がよくとても綺麗
耐寒性バツグン!
最低温度-7℃まで耐えれるほど耐寒性に強い品種です
アガベは温かい地域が原産地なため大半の品種は耐寒性が無いのですが、パリー系はマイナスでも耐えれるので庭に地植えして楽しみたい人にとても重宝されています
雪をかぶっても耐えるくらいとても強い品種になります
形がよくとても綺麗
大きくなってくると綺麗なロゼット型になってくるのでとても見応えがあります
パリー系の特徴である薄く青白い葉色に赤い鋸歯やトップスパインの組み合わせがとても綺麗
これを見ているだけで白飯3杯はいけます
デメリット
パリー系全体に言えることですが、成長がとても遅いです
子苗の時期は特に遅くなかなか葉数も増えないし大きくならないです
そのため形が出来てきている大きめな株が欲しくなるのですが結構高いです
これに関してはとにかく成長が遅いので大きくなるまでの手間代のような感じですね
また、ホームセンターなどで実生のパリートランカータが販売されていることがありますが実生株は写真のような短葉で丸葉の形にならないことも多々あるらしくガチャガチャのような運の要素があるので注意が必要になります
なのである程度、特徴が出てきているものを購入することをおすすめします
オススメ5 チタノタ姫厳竜
オススメ5つ目はチタノタ 姫厳竜(ひめげんりゅう)です
チタノタという園芸品種名の中の姫厳竜という個体になります
特徴としては短葉で葉がムチムチとした肉厚になりやすくコンパクトな形に育ちます
メリット
短葉でコンパクトに育ちますが、比較的形が崩れにくく綺麗に育ちます
ただし、日光不足や肥料の上げすぎなど徒長の原因となることをしてしまうと伸びてしまったりはするので適切な管理は必要になります
デメリット
チタノタに関してはデメリットの他に注意点が少し多いです
- 耐寒性は無い
- 値段が高い
耐寒性は無い
チタノタは肉厚な葉の形状もあってか最低気温0℃までと耐寒性はありません
冬は基本的に室内管理になります
また他の品種に比べて形が崩れるのが気になる品種にもなるので冬の室内管理では育成ライト・サーキュレーター・植物用ヒーターなどが環境に応じて必要にもなります
値段が高い
この記事を書いている2023年8月現在、チタノタは一部の普及してきている品種を除いて他のアガベに比べて価格が高騰しています
子株で1万円以上のものやそれなりにカッコよく管理されて育っている株に関しては数万円のものもあります
お小遣い制でやりくりしている方は中々増やしづらい品種です
注意点
次に注意点です
- 種類が多いので間違いに気をつける
- 名前はそうであっても大きくなってみないとわからない
チタノタは子株のうちはあまり特徴が出て来ないためそれなりに大きくなってみないと本当に合っているかがわかりません
大きくなってみてもそれなりに詳しくないと分かりづらいものも多々あります
注意したいのがオークションサイトやフリマサイトなどでの購入をした時で、大きくなってから名前と株が一致しないということがよく起きているみたいです
間違って販売というよりはなから騙して販売されていることもよくあるため利用する際は特に注意が必要になります
確実に購入するためには、大手の園芸店さんや信用の出来る人からの購入のほうが望ましいです
正直、チタノタ系は普及している品種以外違いが全然わかりません
まとめ
初心者の方が始めて育てるなら普及種がおすすめ!
普及種でもこの品種はとても育てやすいです
紹介したおすすめ品種
以上が自分が個人的にアガベ初心者の方へオススメしたい品種紹介でした
あくまで自分がオススメしたい品種になりますので絶対にこれから買うべきというものではありません
自分が「これがいいな!」と思ったもののほうが愛着が出てお世話のしがいもあります
それに、どんな品種があるのかなと興味を持って調べるのも園芸の楽しみでもあります
この記事を読むことで一人でも多くの人に園芸の楽しさを知ってもらって園芸に興味を持ってもらえたらとても嬉しいです!