- 初心者にもおすすめ使いやすいパネルライト
- アガベに合うパネルライトの特徴
本記事ではアガベの育成におすすめなパネルライトを5つご紹介します。
育成用ライトは室内でアガベを育てる際に欠かせないアイテム。電球型やバー型と色々ありますが、アガベを育てるならパネルライトがおすすめです!
でも、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。そんな方のために、初心者でも使いやすいパネルライトを5つ厳選してご紹介します。
早速ですが、本記事でおすすめするパネルライトはこちらの5つになります。
上位1~3位は機能性と価格のバランスがとれた、ベテランから初心者の方まで使いやすいおすすめのパネルライト。
4位・5位はこれからパネルライトを使ってみたいという、初心者の方でも手に取りやすい低価格なパネルライトになっています。
各パネルライトはどんな点がおすすめなのかは、本文で詳しく解説していきます!
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1位:BRIM PANEL Y 281B 100W、性能・価格ともに文句なし!
BRIM PANEL Y 281B 100Wは、性能と価格のバランスから見て一番使いやすいおすすめのパネルライトです。
現在、BRIMから発売されているパネルライトは下記の3種類あります。
- PANEL Xシリーズ(最上位モデル)
- PANEL Yシリーズ(中間モデル)
- PANEL Aシリーズ(低価格モデル)
BRIM PANEL Y 281B 100Wはシリーズ内で中間グレード、消費電力は100Wのモデルです。
PANEL Y 281B 100Wの特徴は下記の4つです。
- LEDチップはシリーズ最多、336個搭載
- PPFD値は高さ20cmで約1089µmol/m²·s
- 価格は10,000円以下
- 無段階調光機能つき
LEDチップはシリーズ最多、336個搭載
BRIM PANEL Y 281B 100Wは、LEDチップを336個搭載しています。このLEDチップ搭載量はBRIMが販売するパネルライトの中で一番多いです!
LEDチップの数が多いと、その分植物に届けられる光の量が増えます。
光の量が増えると、植物が光合成に必要な光をたくさん取り入れることができるので、植物がぐんぐん育ちます。
光量が多いので、植物が徒長する心配も無くなりますね。
PPFD値は高さ20cmで約1089µmol/m2s
公式サイトによると、PPFD値は20cmの高さから最大照射すると約1089µmol/m²·sです。この数値は、晴れた日の午前中の太陽光と同等になります。
午前中は太陽の光が一番強くなる前の比較的優しい光量なので、葉焼けしづらく植物の成長も期待できるPPFD値ですね。
個人的に植物は午前中が一番元気そうに見えます
価格は10,000円以下
記事を書いている2024年12月現在、Amazonで9,476円で販売されています。
他社の製品はPPFD値が1,000µmol/m²·sを超えてくると、10,000円以上になるものがほとんどです。
たくさんのLEDチップを搭載し、強い光が必要なアガベも問題なく育てられる光量を照射できるのに、10,000円を切ってくるのはものすごくコスパがいいですよね。
性能と価格を考えるとBRIM PANEL Y 281B 100Wの一択になりそうですね。
無段階調光機能つき
BRIM PANEL Y 281B 100Wは、無段階調光機能がついています。
調光機能がついているので、棚の高さを変更しなくても光の量を調節できるのでとても便利。
種から育てた実生株から中株以降の綺麗に作り込む株まで、幅広い育成環境にマッチできるパネルライトと言えます。
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公式ショップ:https://brimtokyo.jp/
2位:HaruDesign GL-BOARD5400EVO、最強LEDチップ搭載で真夏の太陽レベルの照射が可能
HaruDesignから販売されているGL-BOARD5400EVOは、植物育成LEDチップの中でも現時点で最高クラスのものを搭載しています。
このLEDチップにより、高PPFDと消費電力の効率化を実現しています。
GL-BOARD5400EVOの特徴は下記の3つです。
- PPFD値は真夏の直射日光レベル
- 高い光効率なのに最大消費電力100W
- 15,000円以下で買えるのでコスパが良い
PPFD値は真夏の直射日光レベル
GL-BOARD5400EVOは、高性能LEDチップによりたくさんの光を植物に与えられます。
公式によると、PPFD値は高さ20cmからの照射した場合、中心部の一番多いところで1319µmol/m²·s。この数値は、真夏の直射日光と同じレベルの光の量です。
強い光を照射できるので、アガベを綺麗に作りこむのにはもってこいのパネルライトといえるでしょう。
高い光効率なのに最大消費電力100W
GL-BOARD5400EVOは高性能チップにより、光効率が改善されています。
通常、光の量を大きくするにはチップの数を増やすか、消費電力量を大きくするしかありませんでした。
ですが、LEDチップの技術向上により、少ない電力で効率よく光を当てることができるようになりました!
なので消費電力が100Wでも高いPPFD値を照射できるのです。
ちなみに消費電力100Wで1時間の電気代は約3.64円。12時間使用すると43.68円になります。
15,000円以下で買えるのでコスパが良い
GL-BOARD5400EVOは高性能パネルライトの中でも価格が安いのが特徴。
GL-BOARD5400EVOと同じレベルのPPFD値で照射できるパネルライトは、15,000円を超えるものがほとんどです。
商品名 | 植物との距離 | PPFD(µmol/m²·s) | 価格 |
---|---|---|---|
GL-BOARD5400EVO | 25.4cm | 1319 | 12,380円 |
怪獣フレア281 | 20cm | 1200 | 16,800円 |
怪獣フレア301 | 20cm | 1333 | 22,800円 |
MARS HYDRO TS1000 | 30cm | 1346 | 15,215円 |
ですが、GL-BOARD5400EVOは2024年12月現在、Amazonで12,380円で購入できます。
驚くほどコスパの良いパネルライトになっています。
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3位:BRIM PANEL X301H、パネルライトの弱点を緩和
BRIM PANEL X301Hは、高いPPFD値で光を照射できる高機能のパネルライトです。
照射距離20cmから最大出力で光を照射すると、太陽光と同じレベルのPPFD値の光を当てることができます。
その他にもあると嬉しい機能は全て搭載しているので、初心者からベテランまでおすすめできるパネルライトです。
BRIM PANEL X301Hの特徴は以下の3つです。
- 独自のLEDの配列で中心部と辺縁部の照度差を軽減
- 二重アルミ板により放熱性のアップ
- 植物育成専用LEDの、LM301H搭載
独自のLEDの配列で中心部と辺縁部の照度差を軽減
BRIM PANEL X301Hは独自のLED配列にすることで、中心部と辺縁部の照度差を少なくしています。
画像の通り、辺縁部にLEDチップが多く配置されていますよね。
パネルライトは構造上、中心部に光が集中してしまうため、辺縁部との光量の差が出てしまいます。光量の差を減らすため、独自のLED配列を採用して中心部との差を減らしています。
照度差が少なくなったことで、ムラがない安定した光を植物に当てることができるようになりました。
光の強さを考慮して植物の配置を変えなくてもよくなったのは嬉しいですね。
二重アルミ板により放熱性のアップ
BRIM PANEL X301Hは放熱性を良くするため、アルミ板を二重にしています。
アルミ基板は単体でも熱伝導率と放熱性がありますが、BRIM PANEL X301Hではさらに放熱専用のアルミ板を組み合わせました。
二重アルミ構造により高出力での照射に耐え、多くの熱を外部に逃がす効果が期待できます。
高温になりにくくすることで、パネルライトの耐久性と安定性が改善され、ライト自体の寿命も長くなります。
植物育成専用LEDの、LM301H搭載
BRIM PANEL X301Hは、植物育成専用のサムスン製高性能LEDチップ「LM301H」を搭載しています。
植物に必要な光を増やし、なおかつバランスの良いスペクトル照射を可能にしました。
それ以外にも、低い電力で高出力照射が可能になり、発熱しにくく長時間利用しても安定したパフォーマンスを維持してくれます。
BRIM PANEL X301Hのデメリット
BRIM PANEL X301Hには、以下のデメリットがあります。
- 価格がやや高い
- マットな質感でやや汚れが目立つ
価格がやや高い
BRIM PANEL X301Hは、BRIMで販売しているパネルライトの最上位機種。
ですが、1位で紹介したBRIM PANEL Y 281B 100WとPPFD値の差はそこまで大きくありません。
それなのに価格は2,000円以上高いので、性能と値段を考えると割高な印象です。
マットな質感でやや汚れが目立つ
BRIM PANEL X301Hはパネル上部がブラックカラーになっています。
質感はマットな感じで落ち着いたイメージ。
ですが、少し触っただけで白く跡が残るため汚れが目立ちます。
見た目にも気を使う人だとこまめにお掃除が必要かもしれません。
\独自のLED配列で照射ムラを軽減/
4位:BRIM PANEL Y 281Y 65W、低価格帯で唯一の無段階調光付き
BRIM PANEL Y 281Y 65Wは、1位で紹介したBRIM PANEL Y 281B 100Wの消費電力65Wのモデルです。
低価格のパネルライトでは珍しい無段階調光機能を搭載。無段階調光機能がついているので、棚の高さを変更しなくても光の量を変えることができます。
その他にもBRIM PANEL Y 281Y 65Wには以下の特徴があります。
- IP65防水規格で安心設計
- その他3つの防水対策
- 消費電力が少ないので電気代を抑えられる
- PPFDが高すぎないので葉焼けの心配が少ない
IP65防水規格で安心設計
BRIM PANEL Y 281Y 65Wは防水規格IP65を取得。IP65はほこりに強く、水が直接かかっても壊れないことを意味しています。
植物の水やりでかかる程度では問題なさそうですね。
ちなみに水に浸けるということはできません。
その他3つの防水対策
BRIM PANEL Y 281Y 65Wはその他にも下記の防水対策を施されています。
- LED表面に防水保護
- LEDドライバに防水処理
- コードとライトの接続部に防水カバーがついている
LED表面には防水保護コーティングしてあるので、葉水や水やりで濡れても安心。
LEDドライバにも防水処理してあるので、パネルライトを設置した上段の棚に水やりをした際、水がパネルライトにかかってしまっても大丈夫です。
電源コードとパネルライトの接続部も金属製の防水カバーが取り付けてあるため、水濡れによる故障や感電などの事故を回避できるように設計されています。
消費電力が少ないので電気代を抑えられる
BRIM PANEL A 65Wは最大消費電力が65Wです。
消費電力が低いと、その分電気代は安く済みます。
長時間使用するものなので電気代が安いのもメリットの1つといえます。
PPFDが高すぎないので葉焼けの心配が少ない
BRIM PANEL Y 281Y 65Wは最高出力で照射してもPPFD値はあまり高くありません。
高さ20cmから照射した場合、一番高い中央部でもPPFD値は約628µmol/m²·s。低すぎもせず高いわけでもないやさしい光の量なので、葉焼けのリスクはとても低いです。
植物を健康に育てつつ、光による障害が出にくいパネルライトと言えます。
BRIM PANEL Y 281B 65Wのデメリット
BRIM PANEL Y 281B 65Wには下記のデメリットがあります。
- PPFD値はやや低い
- 重量がある
PPFD値はやや低い
BRIM PANEL Y 281B 65WはPPFD値がやや低いのがデメリットの1つ。
光があまり強くないというのはメリットでもあるしデメリットでもあります。
最高出力で高さ約20cmから照射した場合、PPFD値が高いところで628µmol/m²·s。
これはアガベを綺麗に育てるために必要なPPFD値の最低ラインより少し高い数値です。
筆者の経験上、アガベには最低でも500µmol/m²·s以上は必要。
500µmol/m²·sは曇りの昼くらいのPPFD値です
高さ約28cmまで上げてしまうとPPFD値は400µmol/m2sまで下がってしまうので、アガベを育てるには高さ20cmまでが最低ラインかもしれませんね。
ですが、BRIM PANEL Y 281B 65Wでも問題なくアガベは育ちます。
理由としては、一番安いパネルライトBRIM PANEL A 45Wでも問題なく育ったから。
PANEL A 45WのPPFD値は同じ20cmからの最大照射で532μmol/m2sです。
これでもアガベはきちんと綺麗に育てられたので、BRIM PANEL Y 281B 65Wでも問題なくアガベを綺麗に育てることができます。
重量がある
デメリットのもう1つが重量があることです。
BRIM PANEL Y 281B 65Wは本体+ドライバーを合わせて1.54kgあり、実際に手で持つとずっしりとした重みがあります。
棚に固定する場合は、重みがあるのでちゃんと固定する必要がありそうですね。
\低価格だけど無段階調光機能つき/
5位:BRIM PANEL A 65W、パネルライト入門に最適
BRIM PANEL A 65Wは、低価格帯のパネルライト。
はじめて植物育成パネルライトを使ってみたい、安くて使いやすいパネルライトを探しているという方におすすめです。
BRIM PANEL A 65Wには以下の特徴があります。
- 価格が5,000円以下でとてもリーズナブル
- IP65の防水設計
- 軽量で薄型
価格が5,000円以下でとてもリーズナブル
BRIM PANEL A 65Wの価格は4,980円(2024年12月現在)と、5,000円以下で購入できます。
低価格ですが、アガベをはじめ色々な植物の育成が可能です。
たくさんの植物を育てているという方にはありがたいですね。
IP65の防水設計
BRIM PANEL A 65Wは低価格でありながらIP65の防水設計になっています。
パネル面に防水コーテング処理を施してあるため、ほこりや水がついても安心です。
軽量で薄型
BRIM PANEL A 65Wはアルミ板1枚でできている、とても薄くて軽いパネルライトです。
重量は0.4kg、最新のアイフォン2つ分くらいの重さになります。
本体が軽いので棚に複数枚取り付けても、重さの心配はほとんどありません。
BRIM PANEL A 65Wのデメリット
BRIM PANEL A 65Wにはこんなデメリットがあります。
- 低価格のため調光機能なし
- 使用しているLEDが不明
低価格のため調光機能なし
BRIM PANEL A 65Wには調光機能がついていません。
画像の通り、電源コードに電源のON/OFFスイッチのみがついています。
ドライバーも電源コードについているため、パネルにはLEDチップのみ搭載されています。
低価格なので調光機能がついていないのは仕方がないところですね。
しかし、ドライバーがパネルと離れているため、パネル自体の重さは0.4kgととても軽量なんです。
使用しているLEDが不明
BRIM PANEL A 65Wは使用しているLEDライトが公式に表記されていません。
有名なLEDチップを使用しているなら分かりやすく表示されているはずですが、探してみてもどこにも書いていないんですよね…。
気になるので後で問い合わせしてみます!
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アガべに合うパネルライトの特徴って?おさえて起きたい5点
アガベに合うパネルライトの特徴はこの5点をチェックしましょう!
アガベに必要なPPFDが足りているか
アガベに限らず植物がライトで光合成をするにはPPFDの大きさが重要です。
PPFDとは植物が光合成をするために必要な光の量を表す指標のこと。PPFD値が大きいと植物に当たる光の量が多くなります。
アガベが健康に育つPPFD値は504~1008程度が必要です。パネルライトを選ぶ際は必要最低値以上のPPFDが照射できるパネルライトを選びましょう!
アガベの育て方で光に関することはこちらの記事で解説しています。
環境に合った色温度
色温度とは光の色を表す単位でケルビン(K)で表します。色温度は簡単に言うと、光がどれくらい暖かく見えるか、または冷たく見えるかを表しています。
色温度を選ぶ際に気をつけることは、その光を使う場所や目的に合った「雰囲気」を作ること。
色温度が違うと部屋の印象がガラッと変わってしまうことがあるので注意しましょう。
調光機能がついている
調光機能がついていると、アガベへの光の照射量を好みによって変えられるので便利です。
調光機能が無いと、照射距離を変えることでしか照射量を変えることはできません。
アガベも育てる過程で光の強さを変えることがあります。調光機能がついていればボリュームを変えるだけで光の量を変更できるのでおすすめです。
防水機能があるか
防水機能があると水がかかっても壊れにくくなります。
アガベを育てると水をあげたり、霧吹きで葉水をしたりするため、防水機能はあったほうが事故の可能性が低くなります。
また、防水機能があると掃除やパネルライトの手入れがしやすいです。
鉢で植物を育てていると、鉢穴から土がこぼれてしまうことがあります。
パネル上に土が落ちて汚れてしまっても、防水機能があれば濡れた布で拭き取れるのでお手入れが楽です。
PSE認証がついている
PSE認証とは、日本の電気用品安全方に基づいて、電気製品が安全基準を満たしていることを証明しています。
日本国内で100Vコンセントに接続して使用する電気製品には、ほとんど全てが対象となる安全規格です。
ですが、ECサイトで販売しているものの中には、稀にPSE認証がついていないパネルライトが存在します。
PSE認証がついていないパネルライトを使用していると、最悪の場合は火災や感電などをするリスクがあります。
パネルライトを購入する場合は、安全基準を満たしているPSEマークがついているものを使用しましょう!
まとめ|おすすめしたパネルライトで最高の園芸ライフを!
紹介したおすすめパネルライトはこちらです。
上位3つは機能性と価格のバランスがとれた、ベテランから初心者の方まで使いやすいおすすめのパネルライト。
4位・5位はこれからパネルライトを使ってみたいという、初心者の方でも手に取りやすい低価格なパネルライトになっています。
正直、どのパネルライトを使用してもアガベや塊根植物は育てられるので、最終的には皆さんの好みで選んでみてくださいね!
コメントがあればどうぞ